2020シーズン契約更改・チーム編成 セ・リーグ編
リーグ2連覇を果たしたものの、2年連続でソフトバンクに日本シリーズで敗れた巨人。
FAで加入してきた野上と大竹が引退を発表。また、サンチェスや戸根、立岡ら7名を自由契約にしたと発表した。
サンチェスはチーム2位タイとなる24試合に先発し9勝を挙げたが、防御率の悪さと安定感の無さが高額年俸に合わないと判断されたようだ。
大竹が抜けたリリーフ陣は左腕は豊富にいるものの右投げの層は薄く、2ケタ勝利を挙げた菅野・今村・戸郷に続く先発ピッチャーも薄いため外国人選手を含めて補強は急務か。
野手陣もなかなか若手の突き抜けてこない外野陣や、最後まで決め手に欠いた捕手が定まってこないと日本一奪還は厳しいか。特に捕手は投手陣の力を引き出すことが重要なために固定が期待される。
前年度リーグ5位から今シーズンは2位に躍進した中日は山井ら2名の引退と吉見・谷元の退団を発表した。
通算89勝を挙げている吉見だが、今シーズンは1軍での登板がなく来シーズン中に37歳となる年齢から戦力構想から漏れたようだ。
また、平田がFA宣言をし大島がポスティングを宣言している外野は再編が必要になるか。大島のポスティングを認めるか、また平田が残留をするかで来年の編成は変わってくるだろう。それ以外でもチーム防御率はいいだけに、ワースト2位になっているチーム打率とリーグ最下位の打点を向上させることがリーグ優勝を目指すうえで必要なのではないか。根尾や石川といった好素材が多くいる中で補強をするのか彼らの覚醒にかけるのか首脳陣のかじ取りに期待したい。
なお、今シーズン最多勝を獲得して沢村賞を受賞した大野雄大が2億2千万円で契約を更改した。
土壇場で中日に2位を奪われた3位DeNAは中井・石川ら4名の退団と藤岡の引退を発表した。
4選手とも今シーズンの出場機会はほぼ無かっただけに、年齢から伸びしろ等を判断されてしまったのだろう。特に石川は長年チームを支えてきただけに悲しむファンも多いと思うが、別の球団での現役続行となるか注目したい。
また、梶谷がFAを宣言した。今シーズンは2番センターとして打率3割1分4厘41盗塁を記録しており、流失となれば戦力ダウンは必至か。
リーグ1位の打率を維持しながら、投手陣を整備することが来シーズンの巻き返しのために必要になるだろう。
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リーグ4位となりクライマックスシリーズ進出を逃した阪神は、能見・藤川・糸井・福留ら6名の引退と4名の自由契約と10人の退団を発表した。
35以上のベテランがいなくなり、チームの若返りが進めているが、上位に追いついていくためにはリーグ最下位に沈む打率を上げていくことが必要になっていくだろう。
補強も含めて来シーズンに向けての動きに注視していきたい。
2年連続5位となり黄金期から過渡期を迎えている広島だが、石原ら2名の引退と2名を自由契約にしたと発表した。
長年チームを支えてきた石原の引退は寂しい限りだが、會澤や坂倉・中村奨など能力のあるキャッチャーは多いだけに誰がレギュラーを取るのか注目したい。筆頭候補は今シーズン自己最多の113試合に出場した坂倉か。
捕手が安定すれば、リーグ5位に沈んでしまっている防御率も、新人王を獲得した森下やエースの大瀬良、ホールド王を獲得した菊池保やクローザーのフランスアなど戦力的には整っているために改善が期待できるのではないか。
2年連続最下位になってしまったヤクルト、高津監督に変わって投手陣の再建を期待されたが今年も投壊を止めることが出来なかった。
そんな中で、長年チームを支えてきた石川やベテラン五十嵐を含めた6名が引退を発表。昨シーズン加入した嶋ら3名の自由契約を発表した。
嶋には伸び悩む中村に刺激を与え、場合によってはレギュラーを任せることも期待していたが、31打数4安打ではさすがに厳しいか。西田も育ってきているだけに純粋な戦力としては期待できなかったということか。チーム打率は悪くないだけに来シーズンこそは投手陣の再建を期待したい。