2024シーズンオフ契約更改・退団情報 パ・リーグ編 その1
リーグ優勝を果たしたオリックスはベテラン陣の引退、そして自由契約によって、チームの新陳代謝を目指していく形になりそうだ。
安達・白崎選手ら3選手の引退、カルザゲ投手や近藤投手ら4選手の自由契約を発表した。
新陳代謝を図る中で山岡投手と若槻捕手がFA宣言をした。エース格の投手と扇の要なだけに全力で慰留するだろうが、同時にドラフトで後釜を確保する必要もあるだろう。
秋季キャンプ中の西村監督は報道陣に対して
「FA宣言というのは選手の権利なのでこちらから止めることは出来ないし、他球団の話を聞いてみたいという気持ちも理解できる。うちとしては残ってもらえるように全力を尽くすだけです」
と語っていた。
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今シーズン2位に入った楽天は三木監督が辞任を発表した。辞任会見で
「今年優勝できなければ辞めるつもりだった。日本一を果たせなかったことが心残りだ」と語っていた。
後任には今季守備走塁コーチを務めていた笘篠コーチが監督に昇格し、新たに平岡氏が守備走塁コーチに就任する。
長年ブルペンを支えたブセニッツの引退と、銀次ら3選手の自由契約が発表された。
また、茂木内野手がFA宣言したことも合わせて発表された。
「楽天にはすごいお世話になったという気持ちもあるが、自分の評価を知りたい気持ちと新しい環境で自分の力を試したいという気持ちが上回ってしまった」
と集まった報道陣に語っており、残留の可能性は薄そうだ。GMも明言はしなかったものの、小深田内野手がいることと選手本人の意向も汲んで残留交渉はしない見込みだ。
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昨年の日本一から今シーズンは3位、クライマックスシリーズもファイナルステージまで進んだものの敗退し2連覇はならなかった。
敗退決定後の会見で工藤監督が退任を発表し、数日後に森山投手コーチが内部昇格したことを発表した。後任の投手コーチには浅野氏が就任する予定だ。
驚きだったのは監督の退団だけではない。戦力外通告を受けた8選手の中に2022年オフにFA宣言し移籍してきた大野雄大投手が含まれていたことだろう。
昨シーズンは二けた勝利に届かなかったが、最優秀防御率賞とベストナインを獲得しチーム唯一の2ケタ勝利を挙げていただけに退団するとはファンも思ってもみなかったことだろう。
GMは報道陣に
「選手の契約に関しては、彼に限らず総合的に判断しただけである。確かに今年タイトルを獲得したかもしれないが、総合的な成績と今後の伸びしろを判断したとしか言えないし、個々の事例についてこの場でしゃべることではないのでコメントすることは差し控えたい。」
と語っていた。
また、今シーズン開幕前にトレードで復帰した今宮内野手が2度目のFA宣言したことを発表した。
2024シーズンオフ契約更改・退団情報 セ・リーグ編 その2
4年ぶりにクライマックスシリーズ出場を逃した阪神。
スアレス投手と陽川内野手の引退、ブレンバ・ゴールトン選手ら3人の自由契約を発表した。
比較的選手の出入りは大きくなさそうだが、野手陣は層の薄さを露呈しレギュラー陣の高齢化も進んでいるだけに、若手の即戦力をドラフトで指名する必要もあるのではないだろうか。
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3年連続Bクラスとなった中日は与田監督の退任を発表した。新監督には栗原打撃コーチが内部昇格し、新たに梅田氏が打撃コーチに就任する。
同日、ビシエド・福田・大島選手ら7選手の自由契約が発表された。長年主砲としてチームを支えてきたビシエドや大リーグから復帰して1年の大島など多くのベテランが戦力構想から漏れてきてしまった形だが、監督が代わって新陳代謝を図るという面では仕方のない部分はあるだろう。
ベテラン陣の代わりに新しい時代の担い手となる選手をドラフトで指名したいところだろう。
また、今シーズンから加入した有原投手がFA宣言することを発表した。残留を含めて慎重に検討しているとのことだ。
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今シーズンもBクラスになってしまったDeNAはラミレス監督が続投。
国吉投手が引退を発表し、笠井投手と大和内野手の自由契約を発表した。FAで移籍してきた大和内野手だがここ数年は若手選手を優先するチーム方針もあり徐々に出場機会が減ってきており、ついに来季の戦力構想から漏れてしまった。定評のあった守備力にはまだ健在なだけに若手の指導役も含めて獲得を検討する球団もあるのではないか。また、エコスパー投手が期限までに契約がまとまらず保留選手名簿から外れたことも発表となったが再契約となる見込みだ。
2024シーズンオフ契約更改・退団情報 セ・リーグ編 その1
セ・リーグ連覇、そして日本一奪還を果たした巨人。2年間チームを率いた石井監督が勇退し、古田新監督が就任することが発表された。同時に行なわれた記者会見で石井前監督は、
「この2年間いろいろなことを経験させていただいて少し充電をしたいと思った。わがままを聞いてくれた球団に感謝している」と語った。一方古田新監督は
「まさかこのようなオファーがあるとは思っていなかった。もともと十分に強いチームなのでやることはないと思うが(笑)、V9を超えるチームを作りたい」と抱負を語った。
小林や亀井ら3選手の引退と畠選手の自由契約が発表された。畠投手は
現役続行を希望しており、他球団からの接触を待っている状況だ。なお、デューク投手が保留選手名簿から外れたことも発表されたが再契約の見通しだ。
クローザーを務めていた中川投手がポスティングでの大リーグ移籍を目指すことを発表した。古田新監督は会見でこのことに触れ、
「この5年間で229セーブを記録した選手が移籍してしまうのは痛手だが大リーグで活躍する姿も見てみたいというのはファンの本音ではないか。新しい選手の活躍を期待したい」と語っていた。
就任1年目でチームを2位に引き上げた河田監督率いるヤクルト。
武田選手の引退と、原樹里・エルドン・田代選手ら6選手の退団を発表した。シーズン途中でトレードで加入した三ツ俣選手も戦力外通告を受けており、厳しい結果となってしまった。
また、来シーズンより関氏が投手コーチに就任することが発表された。
澤﨑監督のもと2年ぶりにクライマックスシリーズ出場を果たした広島。
リー選手の引退、野村・會澤選手ら5選手の自由契約が発表された。
背番号19を背負っていた野村投手はここまで通算83勝を記録していた。ここ数年の若手の台頭と自身の不調により出番を失い来シーズンの戦力構想からもれてしまった形だ。能力的な衰えはまだ見られないだけに環境を変えればもう一花咲かせることが出来るか。
會澤捕手は自身の衰え、特に守備力と走力の衰えで出番を失ってしまった形だろう。打撃ではまだ活躍する力があるだけにDHのあるパ・リーグのチームからオファーがあれば輝けるかもしれない。
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2024シーズンレギュラーシーズン終了
2024年のレギュラーシーズンが終了した。
セ・リーグは今年も巨人がリーグ優勝を決めた。
今年も移籍期限直前にトレードを成立、オリックスから山本投手を金銭で獲得した。
一時は某捕手との交換も水面下で模索されたが折り合わず、最終的には金銭での獲得となった。移籍前に2勝6敗の成績で一時は2軍に落とされるなどしていたがそこから2か月で7勝を積み上げた。惜しくも2ケタ勝利には届かなかったが、リーグ優勝に貢献した。
2年連続での期限間際のトレードがチーム力アップに直結している形だ。
シーズン中盤まで2位を維持していた阪神は最終的に4位になり、クライマックスシリーズ出場を逃してしまった。
投手陣ではリリーフ陣が奮闘し、野手陣では4番の大山は3割30本塁打100打点を全て超える成績を残しチームをけん引し5番に入った中谷も自己最高の成績を残したが他の選手が続けなかった。
投手陣はFA移籍した西の穴を埋めることが出来ず、近田が1年間ローテを守り自身初となるシーズン2ケタ勝利を達成したものの防御率は自己ワーストとなる5点だった。
先発した投手で勝ち越したのは秋山だけでそれでも7勝6敗だった。
野手陣も近年レギュラーとしてチームを引っ張て来た選手たちが30歳を超え勤続疲労を起こして軒並み成績を下げてしまい、シーズン当初に懸念していたことが現実になってしまった。
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パ・リーグではオリックスの1996年以来となるリーグ優勝で幕を閉じた。
オリックスは投手陣では2ケタ勝利を挙げた投手はいなかったものの、リリーフ陣の奮闘が大きかった。シーズン中盤まではクローザーだった益田をセットアッパーに回し、新たに齋藤をクローザーに抜擢したところこれが見事に的中。ゲーム終盤の安定感が増し強力な打線の力を借りて終盤で勝ち越す、もしくは逆転する戦いでリーグ優勝をもぎ取った。
昨年リーグ優勝し日本一連覇を目指すソフトバンクは3位に滑り込み望みをつないだ。
主力が軒並み成績を落とすなど昨年巨人を破って日本一になったことで慢心とは言えないまでも緩みが出てしまったことは否めないだろう。
昨シーズンのレギュラー陣はまだ衰えは見られず勝ち方を知っているという点では諸部はここからとも言えなくないので、上位2チームにとっては嫌な存在だろう。
2024シーズン6月後半
リーグ戦は早くも80試合程度を消化、オールスターと世界大会の中断期間まであと少しというところでいい状態でその期間に入っていけるかが重要だろう。
1か月でマジックを半分に減らした首位巨人。個人タイトルでも最優秀中継ぎ賞以外全部門でトップに立っており(中継ぎも2位にランクインしている)、優勝に向けてもはや死角はないような雰囲気だろう。
阪神をかわして2位に浮上したヤクルト、28歳のくぼ投手がセットアッパーとして大車輪の活躍をしている。クローザーのフィッシャーも安定した成績を残しているだけに、勝ちパターンで投げられる中継ぎがもう1枚(もしくは2枚)出てきてくれれば先発投手の負担軽減とともに成績の向上も見られるのではないか。
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パ・リーグでは3位のロッテが首位とのゲーム差を1.5に、4位のソフトバンクが4に縮めてきた。
ロッテはFAで移籍してきた西がリーグトップの9勝を挙げて先発陣を引っ張ると、リリーフでは生え抜きの唐川投手が30セーブを挙げてリリーフ陣をけん引している。
ソフトバンクは大野雄大投手、千賀投手、泉投手がそれぞれ6勝を挙げて3本柱としてローテを引き締めている。それに対してリリーフ陣が脆弱なわけではないが、若干心もとないといえるだろう。
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6月の月間MVPが発表された。
2024シーズン6月前半
交流戦が終了しリーグ戦が再開した。交流戦は2年ぶりにセ・リーグの巨人が優勝。2位にはオリックスがなった。
セ・リーグでは巨人が点灯していたマジックを48まで減らした。ここまでまだ一度の連敗もなく日本一奪還に向けて順調にシーズンを過ごしている。戸郷と吉田輝の両若手投手がここまで9勝と最多勝争いを繰り広げており、エースの菅野も少し遅れをとってはいるがここまで7勝と35歳となりベテランと呼ばれるようになってもエースの重責を果たしている。
5位にいる中日だが、クライマックスシリーズ出場圏内には3.5ゲーム差と徐々に差を詰めてきている。今シーズン大リーグから復帰した大島が全盛期ほどの能力は見せてはいないものの、3割超えの打率をマークし盗塁数はチーム2位の6盗塁を記録している。レギュラー陣で20代半ばの選手たちが躍動しているだけにこのまま勢いに乗れれば順位を上げていけるのではないか。
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投手陣では先発陣は若干心もとないもののリリーフ陣がカバーしている。野手陣はクリーンアップの3選手がそれぞれ打撃部門でトップに立っており、各チームの脅威になっている。
2024シーズン5月後半
交流戦も始まり残り5試合、巨人が2位のオリックスに1ゲーム差をつけて首位に立っており、2年ぶりの優勝を目指している。
昨年交流戦で優勝をした阪神は、ここまで3勝10敗で最下位に沈んでいる。リーグ順位は2位と変わっていないものの、3位ヤクルトとの差は2ゲーム、4位広島との差は3ゲームとかなり縮まった。
5月28日、ヤクルトの広木内野手と中日の三ツ俣内野手のトレードが発表された。
5月31日、DeNAにコンスタント・バード外野手(25)が入団することが発表された。
一発のある外野手で、現在パンチ力に欠ける打線の起爆剤となれるか。外国籍枠も絡んでくる問題なだけに、少ないであろうチャンスをしっかりと生かさなければ出番を得られないだろう。
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パ・リーグでは交流戦開始時首位に4.5ゲーム差で3位だったオリックスがゲーム差を1まで縮めて2位に上がった。
3番に入るグレイ外野手がリーグトップの21本塁打を打つと、5番に入る堂林内野手が54打点を挙げてリーグトップの成績を残している。4番に入る吉田正外野手も3割を超える打率を残しており、このクリーンアップが他球団の脅威となっている。
交流戦前2位につけていた楽天は銀次内野手や山﨑内野手を怪我で欠いたことによい、少し失速してしまった印象だ。首位のロッテも交流戦で躓いているために、差はそこまで広がっていないのが救いの種だろう。
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5月の月間MVPが発表された。
セ・リーグからは首位を走る巨人の松井秀外野手と戸郷投手がそれぞれ今シーズン初受賞、パ・リーグではオリックスのグレイ外野手とロッテの唐川投手がこちらもそれぞれ初受賞となっている。